STUDIO脱初心者!WEBサイト制作演習【華道教室ホームページ】後編
本記事は、ノーコードWEBサイト制作ツール『STUDIO』を使ったホームページ制作演習の後編です。
前編をまだお読みでない方はこちらからどうぞ→URL:https://implist.dev/entries/3b13983412c44555d892bf0c62e82b04
今回トライするのは、以下のセクションです。
※本演習のための架空の教室です
サンプルページURL: https://implist-training.studio.site
前半同様、公開されたサイトを見ながら、STUDIOでの作り方をイメージしてみましょう。そして、作り方がパッと思いつかなかった部分は、解説を読みながら手を動かして練習していきましょう!
【今回の解説】
- 文字と画像がふわっと出現するアニメーション
- ギャラリー
- アクセス(googleマップの入れ方)
- フッター
- 内部リンクの付け方
- 公開前にすること
STUDIO 文字と画像がふわっと出現するアニメーション
スクロールしていくと、画面の両サイドから文字と画像がふわっと出現してくるアニメーションです。この演出も「あるあるパターン」なので、ぜひマスターしましょう!
セクション全体のレイアウト
アニメーション設定の前に、まず、全体のレイアウトを組んでいきましょう。ボックスの配置(入れ子構造)は以下のようになっています。
STUDIOに実装するときは、以下の順番でボックスを設置していきましょう。
※本記事内では、説明のため各ボックスに色を付けております。
- このセクション全体のボックス(灰色)
- 横並びのコンテンツが入る親ボックス(オレンジ)
- テキストパートが入るボックス(青)
- 画像ボックス(緑)
オレンジのボックスは、中に2つの子要素が入っていますね。これらを**「横並び」かつ「均等揃え(両端揃えでもOK)」**にするよう設定しておきます。
※子要素の配置は、その親要素(今回はオレンジのボックス)に対して設定します。
つまずいてしまったら、ここで復習!
『STUDIO基本操作① ボックスモデルを制す者はSTUDIOを制す!?→https://implist.dev/entries/e3d8b5449404c6034a0d292d21e2d7a9
青ボックスにテキストを、緑ボックスに画像を入れたら、次はアニメーションの設定です。
アニメーションの設定
今回は、ページをスクロールしてこのセクションに来ると、文字度画像がふわっと現れるようにしたいので、**「出現時」**を以下のように設定します。
- アニメーションをつけたい要素を選択する
- **「条件付きスタイル(画面右上)」メニューから「出現時」**を選択する
- 画面上部のタブを**「モーション」**に切り替えて、数値を設定する
アニメーションの設定は、テキストパートの入ったボックス(青)と画像ボックス(緑)のそれぞれに対して行います。
「移動」の数値が「30px」の場合は右に30pxずれた場所から、「-30px」の場合は左に30pxずれた場所からの出現になります。これで要素が左右からふわっと出現する演出ができます。
※今回は読者がモーションをしっかり目で追えるように「遅延 600」としてありますが、実際のサイトでは、この数値はもう少し小さくするとよいでしょう(間が空きすぎるとユーザーに不安感を与えてしまいます)。
アニメーションは、ご自身で数値をいじってそれをプレビューで見ながら、数値とサイトの印象をその都度確認していきましょう!
STUDIO ギャラリーセクション
ポートフォリオサイトにも欠かせない「ギャラリー(作品紹介)」のセクションを作っていきましょう。ここでのポイントは、複数個のボックスの配置設定と、ホバーすると画像がちょっと大きくなる動作の設定です。
複数ボックスの配置設定
今回の例のように、ひとつの作品がテンプレート化されたボックス(画像+日付+名前 など)に入っているときは、まずこのテンプレートを完成させます。
そして、このテンプレートを複製していきます。このとき、複製したい元の要素にマージンがついていると、このマージンも一緒にコピペされます。
※あとで親ボックスに「均等揃え」を設定して行間を整える場合は、マージンはゼロでもOKです。
テンプレート群の親要素を選択して、全体のサイズおよび子要素(=各テンプレート)の並べ方を指定します。このとき、並べ方として**「折り返し表示」(ジグザグ矢印)**を指定しておくのがポイントです。
要素の並べ方についてはここで復習!
『STUDIO基本操作① ボックスモデルを制す者はSTUDIOを制す!?』→https://implist.dev/entries/e3d8b5449404c6034a0d292d21e2d7a9
One Point
「枠線」は部分的につけることが可能です。お手本のテンプレートでは、右側と下側のみに枠線をつけてアクセントにしています。
ホバーすると画像がちょっと大きくなるアニメーション
ここでは、ある要素についてホバーする(カーソルを合わせる)と、その要素が拡大するようなアニメーションを設定します。
- アニメーションをつけたい要素を選択する
- **「条件付きスタイル(画面右上)」メニューから「ホバー」**を選択する
- 画面上部のタブを**「モーション」**に切り替えて、数値を設定する
例として、真ん中の画像にアニメーションをつけてみます。**「ホバー時に、画像を1.2倍の大きさにする」設定として、「スケール」**をX, Yともに1.2としています。
One Point
**「Shiftキー」**を押しながら要素を順次クリックしていくことで、複数の要素を同時に選択することができます。こうすることで、6枚の画像を同時に選択し、ホバーの設定を一回で行うことができます。
STUDIO Googleマップの設置
本章では、STUDIOにGoogleマップを設置する方法を解説します。
STEP1. Googleマップから載せたい場所の位置情報を取得する
Google マップからのiframe情報の取得は、以下のように行います。
- Google マップを開き、該当する住所を検索する
- 「共有」アイコンをクリック
- **「地図を埋め込む」**タブをクリック
- **「HTMLをコピー」**をクリック
※上記は例として東京スカイツリーの住所を取得しています。
コピーしたiframeの情報は、いったんメモ帳などに貼り付けておきましょう。
STEP2. STUDIOにGoogleマップをセットする
STUDIOに戻って画面左のメニューバーを展開し、「追加」タブの**「ボックス」から「Map」**を選択し、ドラッグ&ドロップでMapを追加します。そして、挿入されたMap縦横のサイズを調整します(調整の仕方は、通常のボックスと同じです)。※デフォルトでは東京タワーのマップが表示されます。
STEP3. iframeを埋め込みコードとして貼り付ける
次は、マップが選択された状態で、画面右のメニューを展開します。この中の**「埋め込みコード」のiframe**を、デフォルト(東京タワーの住所)から実際に表示したい住所のコードに差し替えればOKです。
先程、Googleマップから取得してメモ帳に貼り付けたコードに差し替えてみましょう。新しいコードを貼り付けた後、Enterを押すと地図が更新されます。
STUDIO フッターを作る
本章では、WEBサイトの最終セクションであるフッター部分を作っていきます。
本例では、サイト全体に統一感をもたせるために、トップページと同じ画像をフッターにも用いています。
ここでは、画像の**「明るさ」**を0.6として(明るさが 0だと元画像のまま、1だと真暗です)、白文字が浮き立つようにします。
黒背景に白文字を合わせた場合、文字がくっきり浮き立ちます。一方、グレーの背景に白い文字を合わせると、文字を控えめに目立たせることができます。
お手本通りに文字を入れていってもOKですが、ボックスを2つ横並べにして、**左側に「タイトル / 住所 / 連絡作先 etc…」、右側に「縦並びのメニュー」**というレイアウトもフッターあるあるです。
One Point
フッターは、**STUDIOのテンプレート(「追加」→「セクション」→「フッター」)**もありますので、これを利用することもできます。
STUDIO 内部リンクの設定
全てのセクションができたところで、トップページのメニューに(フッターにもメニューを付ける場合はフッターも)内部リンクをつけていきます。
内部リンクを設定する前の準備として、各リンク先にIDをつけていきます。
※「メニュー」→「各セクションへのリンク」をつけるため、各セクションごとに(デザインにかかわらず)親ボックスを設けておくと便利です。この「各セクションの親ボックス」にIDを振っていきます。
各セクションの親ボックスに、以下のようにIDを割り振ってみましょう。
※IDには頭に「#」を付けるのが決まりです。
- トップページ→ID: #top
- 教室紹介→ID: #introduction
- 講師→ ID: #teachers
- 作品紹介→ ID: #gallery
- アクセス→ ID: #access
IDを設定すると、リンク先としての選択肢に「#top, #introduction…」が、現れるようになります。「華道教室」を#topに、あとは各メニューに対応するIDを選択肢から設定していけばOKです。
STUDIO 公開前にSEO対策を行う
WEBサイトを公開する前に、「ページ設定(画面右上)」を入力しましょう。この項目をしっかり埋めることで、適切なワードで検索・表示されるされるようになります。
このほか、トップページのタイトルを「h1」に指定、各セクションのタイトルを「h2」に指定するなど、基本的なSEO対策はしっかり行いましょう。
参考:**『STUDIOで作るWebサイト☆必見SEO対策4選』**→https://implist.dev/entries/3f73389da0b66722bddc8599f4f5528f
また、今回は省略しますが、サイト全体をレスポンシブ対応にすることもお忘れなく!
参考:『STUDIOのレスポンシブデザインで押さえておきたい技3選』
→https://implist.dev/entries/da28fc72a916af98bd8e4d25438de514
サイトを公開するときは、「全体設定」ページから**「公開設定」をクリックし、URLを決めて入力すると(https://ここの文字列を決める.studio.site)、「公開」ボタン**が押せるようになります。
おわりに
いかがでしたか?前編〜後編を通してお読みいただくと、WEBサイトを制作する流れがつかめると思います。
前編・後編をざっと読んでおおまかな流れをつかみ、細かいテクニックは各記事でじっくり学んでいきましょう。慣れれば、かなりのハイスピードでひとつのサイトが完成します。
頑張っていきましょう!